栗駒の湯 2

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YO氏が、アトリエのテラスの下から来訪を告げてしばらくすると、大きなガラスの戸が開いて和装の上品な女性が笑顔をみせた。
招かれたアトリエの天井の高い空間の壁に、森の風景と幻想が美しく調和した濃密な絵画が何枚も展示されてあった。
何処か遠くからビバルディが聞えている。
コーヒーを淹れてくださった麗人とYO氏の会話を聞いていると、時も居場所もふと忘れてしまいそうである。
一時を過ごしたころ、新たに二人組の女性観光客の訪れがあって、我々はそこで腰を上げた。
車は再び森の木立の道を縫って、高原の中腹にある緩い坂道の十字路を曲がる。
次に向かったところは、Royceにて旧知のAK氏のお屋敷であった。