コリントの錨
「出航する船の錨は コリントへ向かう 精霊の微笑みであり ・・・・ 」
昔、向野にあった美術クラブの部室に行くと、先輩のW氏が
「これ、入選した詩」と、本のページを見せてくださった。
「ボクシング部もあったのに他流試合で廃部になって残念」という多才な人で、
入選作が掲載されたことによって、なにゆえか全国からフアンレターが職員室に届くとのことに、ハーと感心した記憶がある。
このコリントの詩入選事件の前年1961年11月は、エリック・ドルフィーと連れ立ってビレッジ・ヴァンガードのステージに立ったコルトレーン楽士団が、4日間のライブを4枚のLPに記録した。
『COLTRANE"LIVE"AT THE VILLAGE VANGUARD』のA面は"SPIRITUAL"からステージが始まり、
その絵巻物のような演奏から伝わる音楽的情趣が、
ちょうど錨を上げた船舶がコリントに向かってゆっくり波を分けていく勇壮な情景と重なって聴こえる。
A面の二曲目は、ジャズメンが好んで取り上げる『朝日のようにさわやかに』という有名曲であるが、
なかの解説をみてびっくり!この曲の最中、エリック・ドルフィーは休憩し、アチャー、メンバーから抜けている。
すると後半の、アンサンブルをバックに走リ出す秀逸なメロディの連符は、ドルフィーではなくやはりコルトレーンなのか。
エリック・ドルフィーが奏するアヴァンギャルドなモーニング・サンライズを、ぜひ聴いてみたいものである。
この61年の六月はエヴァンスの有名なライブがあった、と考えているときドアが開いた。
静かに登場した御仁は、東京から平泉に、と言葉少なに言って
「一関は初めてなので、今夜はむこうに寄ってみましょう」と、めずらしそうにタンノイを眺めている。
「ほう、コルトレーン、いいですね」
壁の書籍をどれどれと眺め、慎重でありながら余裕綽々といった学者風の御仁であった。
昔、向野にあった美術クラブの部室に行くと、先輩のW氏が
「これ、入選した詩」と、本のページを見せてくださった。
「ボクシング部もあったのに他流試合で廃部になって残念」という多才な人で、
入選作が掲載されたことによって、なにゆえか全国からフアンレターが職員室に届くとのことに、ハーと感心した記憶がある。
このコリントの詩入選事件の前年1961年11月は、エリック・ドルフィーと連れ立ってビレッジ・ヴァンガードのステージに立ったコルトレーン楽士団が、4日間のライブを4枚のLPに記録した。
『COLTRANE"LIVE"AT THE VILLAGE VANGUARD』のA面は"SPIRITUAL"からステージが始まり、
その絵巻物のような演奏から伝わる音楽的情趣が、
ちょうど錨を上げた船舶がコリントに向かってゆっくり波を分けていく勇壮な情景と重なって聴こえる。
A面の二曲目は、ジャズメンが好んで取り上げる『朝日のようにさわやかに』という有名曲であるが、
なかの解説をみてびっくり!この曲の最中、エリック・ドルフィーは休憩し、アチャー、メンバーから抜けている。
すると後半の、アンサンブルをバックに走リ出す秀逸なメロディの連符は、ドルフィーではなくやはりコルトレーンなのか。
エリック・ドルフィーが奏するアヴァンギャルドなモーニング・サンライズを、ぜひ聴いてみたいものである。
この61年の六月はエヴァンスの有名なライブがあった、と考えているときドアが開いた。
静かに登場した御仁は、東京から平泉に、と言葉少なに言って
「一関は初めてなので、今夜はむこうに寄ってみましょう」と、めずらしそうにタンノイを眺めている。
「ほう、コルトレーン、いいですね」
壁の書籍をどれどれと眺め、慎重でありながら余裕綽々といった学者風の御仁であった。
