松島や


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レコードの『右』回転を決めたのは、右利きの人である。
レコードが左巻きなら、逆に曲がったアームを、左指で盤に乗せることになったかな。
『バッチア・フィレン』を聴いて、秋の始めに旅をする。
船がゴン!ゴン!と唸りをあげ岸壁を離れたとき、後部デッキから海が見えた。
この松島にて、芭蕉も感激のあまり飽和したという未完の一句を、ぜひ、ひねりたいものだが、不穏な天候に大きく揺れるデッキで、小さな子が親にしがみついて泣きだしている。
海鳥の餌にエビ煎を売っていた乗務員が、見かねて飛んできて何か言っている。
もっと、のんびり舟遊びを期待していた当方は、ふと、浮き袋、救命胴衣を付近に捜す気分になったが、100人以上も乗っている客はイザというときどうするのか、発句どころではない。
そんなことはおかまいなしに、ガイド嬢のアナウンスは島々を結んで行く。
「松の1本生えたあの島は、舟遊びした伊達政宗が、庭に運んできた者には銭千貫を与える、と賞賛したセンガンジマ?でございます」
260あるという小島のあいだを縫って、海龍丸は進む。
ところで、歴史館に停めてきた車の駐車料金はどうなるのかな、ひるの弁当は?
「海の青と空の青や、観光客の放った餌に群れて、海鳥はきょうもさまよう」
芭蕉もたぶん、とり混み中につき、歌どころではなかった。

☆駐車場にビフィーターの姿はなかった。これはこれで臨機応変のビフィーター。
☆塩竃寄りの「ガ○ト」は駐車場が空いていた。席もゆったりと、これまでのところ穴場かな。